スタッフブログ担当のFです。
前回は、「熱中症予防」のために、水分タンクになる筋肉を付けましょう。
そして、筋肉は、たんぱく質を食べても摂取できる他、アミノ酸でも体内で作られる」というお話でした。
若い頃は、私も毎日でも肉は食べたし、食べる量も500g位はペロリとたいらげていたものです。
加齢と共に、ご飯はお替りしなくなりましたし、日によっては2食、場合によっては1食の日もあります。
実際、定年を迎える以上の年齢の方にお聞きすると、食べる量は若いころに比べて、かなり減っているとのこと。
ということは、たんぱく質や発酵食品だけでは、充分なアミノ酸は取り入れることが出来ず、筋肉や痩せ、骨はもろくなってしまうのは当然のことと言えるでしょう。
では、どうすれば良いのか?
ここで、アミノ酸を更に分解して考えてみましょう。
アミノ酸は、全部で20種類。
そして、構成元素は、18種類のアミノ酸が、O(酸素)、H(水素)、C(炭素)、N(窒素)で出来ています。
ということは、何らかの形で、この4つの元素を体内に取り入れることが出来れば、体内でアミノ酸として構成され、たんぱく質として、身体を作ることが出来るようになるということになるはずです。
では、ひとつずつ見て行きましょう!
まず、O(酸素)を取り入れることは、どうしたら出来るでしょうか?
これは、簡単ですね!
私たちが吸っている空気の約20%は、酸素です。
私たちは、空気の中から、酸素のみを利用するように呼吸器系は出来ていますから、簡単にいくらでも取り入れることが出来、酸素不足になる事はないでしょう。
次に、H(水素)は、どうしたら取り入れることが出来るでしょう?
これも簡単ですね!
水は、H2Oですから、水分を摂るだけで、水素も簡単に取り入れることは出来そうです。
そして、C(炭素)はどうしたら取り入れることが出来るでしょう?
有機物と言う言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
炭素で出来た骨格を持つものを有機物、そうでないものを無機物と呼びます。
食品は、全て炭素分子を含みますので、肉でも野菜でも、何を食べても炭素が不足することはないでしょう。
では、N(窒素)はどうしたら取り入れることが出来るでしょう?
問題は、ここです。
空気の構成成分の約80%は、実は窒素ですが、私たちが吸って直接利用することはありません。
何かにとって必要だから、80%もの窒素が存在するのです。
ここで思い出して欲しいのが、昔のアメリカの漫画で、「ポパイ」というのがあったのをご存知でしょうか?
彼は、筋肉モリモリになる前に、肉ではなく、何とほうれん草を食べるのです。
昔のアメリカの漫画ですから、筋肉付けるために、骨付き肉をかじる方が、相応しいように思うのですが、何故ほうれん草なのでしょう?
実は、野菜を育てるための肥料の3要素というものが存在します。
農業を少し学んだり、経験した方はご存知でしょう。
「窒素・リン酸・カリウム」ですね!
この3つの要素が揃うことで、植物は育ち、私たちはそれを食べるのです。
つまり、大気中の窒素を利用するのは、植物、つまり「野菜」ということなんですね!
ただし、今のように、農薬を使い、化学肥料を使い、除草剤を使った野菜には、窒素は含まれませんので、ご注意ください。
肥えた土地の中に含まれる窒素(N2)を植物の根についた微生物が、NH4と言う形で、人間の体内に取り入れられるようにしてくれます。
これを、窒素固定と言います。
また、体内では、NH4は、NH2というアミノ基に変えて、アミノ酸の形になるように、窒素が再構成されます。
これを窒素同化と言います。
つまり、最もアミノ酸構成成分で、取り入れにくかった窒素は、「有機栽培された野菜」を食べることによって、体内に取り入れることが出来るんですね!
これで、酸素、水素、炭素、窒素が揃って、たんぱく質が合成され、筋肉だけでなく、皮膚も内臓もホルモンも酵素も全てを作ることが出来るようになります。
野菜を食べることは、ビタミンを摂るだけでなく、窒素補給のために、大変重要なことだったんですね!
暑くて、食欲も衰えがちな季節ですが、あっさりした炭水化物ばかりにならないよう、たんぱく質を摂りながら、野菜もモリモリ食べて、しっかり身体を作りたいものです。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
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