スタッフブログ担当のFです。
2018年最初の更新になります。
今年も、ブログで、いろんな情報を提供していきますね。
さて、年明けの最初は、命を守るために必要な「血液」の話です。
いつの頃からでしょうか。
健康ブームが始まったころから、「血液は、サラサラ」であることが良い、と言われるようになりました。
理由は、こうだそうです。
血液ドロドロは、血管が詰まりやすい。
だから、サラサラにして、血液の流れを良くする方が健康的で、
脳血管疾患や心疾患の予防になる、ということでした。
さて、ここで言う、サラサラとかドロドロとか言う言葉は、何を意味しているのでしょうか?
少なくとも、医療の世界に「血液サラサラ」という言葉は、存在しません。
当然、ドロドロと言う言葉も存在しません。
実は、私たちの身体には、健康を維持しようという「恒常性」と言うものが存在します。
そして、生命維持のための機能も存在します。
例えば、怪我をした時、血が流れないよう、その部分の血流を抑え、血小板を働かせて、止血しようと働きます。
だから、かさぶたが出来るんですね!
危険なのは、脳梗塞や心筋梗塞の経験のある方には、抗血小板凝集抑制剤という薬が処方されます。
つまり、血液が固まらない様に、血小板の働きを止める薬です。
例えば、バイアスピリンやワーファリンといった類の医薬品です。
こういう医薬品を飲んでいる方は、怪我をしても血が止まりにくいので、大変危険です。
また、手術も困難ですから、出血するような歯医者に行くことも控えるよう指示されるはずです。
こういう薬を飲んでいる方は、出血が止まらない、大変危険な状態と認識している方は、あまり多くないようですね。
実は、私の健康講座に参加される方の中にも、多く見られるケースです。
血液サラサラと喜んでいる場合ではないのです。
一刻も早く、生活習慣を改め、血管の状態を改善する必要があるのです。
一方、健康情報として、「血液サラサラ」が良いと、いろんな食品が紹介されることも少なくありません。
ちなみに、私も食品を紹介することはありますが、「血液サラサラ」と言う言葉を使ったことは、ただの一度もありません。
血流を良くしたければ、単に「水分を摂れば」、誰だって、その瞬間から血流は良くなります。
私たちの身体には、自律神経と言うものが存在します。
詳しい説明は省きますが、交感神経が働けば、血液の流れは悪くなり、副交感神経が働けば、血流は良くなります。
簡単に言うと、緊張している時は血液ドロドロになりやすく、リラックスしている時は、サラサラになりやすいという事です。
例えば、前述の怪我をしたようなときには、交感神経が優位になりますから、血液の流れをドロドロにして止血するのです。
これは、命を守るための生命維持機能です。
医療で言う、血液が固まらない状態とは違うのです。
血管が詰まって脳血管疾患や心疾患になりたくなければ、血液サラサラとかいう前に、動脈硬化を作らない食生活や生活習慣を意識した方が、はるかに効果的です。
では、何を食べれば良いのでしょうか?
どういう生活習慣が良いのでしょうか?
イメージ的には、
生野菜をたくさん食べれば、血液が綺麗になる、
動物性の肉を食べれば、血が汚れる、
と考えがちですが、
これも大きな間違いです。
そもそも血管や血液内成分は、たんぱく質から合成されるからです。
生野菜を食べて血が綺麗になるとか、肉で血が汚れるというデータは、どこにもありません。
私たちの身体に恒常性が働いている限り、そういうことは起きないのです。
西洋の食品より、和食が良いという事も言われますが、これも一概に言えません。
これが正解と言う食生活は、未だに確立されていませんが、
長寿で寝たきりの少ない国の人たちが食べている食品や食生活の中にヒントがあるのではないか、と私は考えています。
もちろん、私は日本人ですから、日本食をベースに食べるよう心掛けます。
そして、何より、「食べ過ぎないこと」を意識して食事内容と量を決めています。
食材の中に、しっかり血液の材料になるものを入れて、身体が機能するようにしたいものですね!
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